幹事道(かんじみち)part2

 はい、とゆーわけで、バイト先の仲間を引き連れて合宿などといふものに行って来たりもしたわけですよ。まあ合宿そのものは楽しかったし、月日が立つにつれてより強い想い出になっていくだろうなっていうもので良かったんですが、幹事である俺はもう少し違うことも考えていたりしたわけです。

 それは、これをやっても良かったのかな、っていうこと。

 というのも、やっぱりこういう企画、特に合宿なんていうのは(サークル時代の名残りから合宿合宿と言ってますが要するにお泊り会のようなものです)、参加できる人数に限りがある以上、誘えない人が出てくる。ということは、参加したくても参加できない人が出てきてしまいます。その線引きをどうするのかということ。

 もうひとつの理由は、人間関係の濃淡は相対的なものだから、集団内で濃い関係を作ってしまうと、それ以外の部分が相対的に薄くなってしまうということ。先に述べた理由と合わせて考えると、参加できない人はより疎外感を感じたりしてしまい、その結果、人と人とのつながりを作りたいというモチベーションで動いている俺の目論見とはまったく別の効果が結果として出てきてしまうのではないかという危惧です。

 その危惧は、それでも毎回、僕が幹事をするときの課題であり壁なのです。今までもずっと、そしてたぶんこれからもずっと。良かれと思ったことで人を傷つけてしまったことも、正直に言えば、一度ならずあります。

 じゃあ何もしないほうがいいのか?というと、それも違う気がするのです。

 一度の合宿で、なんだかちょっぴりと、親密な空気をその人たちと共有することができるようになることがあります。「同じ釜の飯を食った感」とでもいうか、そしてそんな感覚は、けっこう何年経っても残るものだという気がするのです。

 だから僕は、幹事をやることがこれからも多いんじゃないかという気がします。悪いことよりも良いことが多いに違いないと信じて。

自分の努力不足が情けねえ

 っつーわけで、早稲田の本部キャンパスで開催された「実験社会科学サマースクール」が終わりました。北は北大から、筑波大、東大、慶應、京大、阪大、南は九大、といった大学から専門は多様ながら主に経済学関係が専攻の大学院生たちが集まり、3日間にわたり、講義を受けたりグループワークを行った結果の実験計画を発表したりしました。

 すっげえ頭いい奴らばっかの中で、俺がここにいてもいいのかと最初は思っていたのですが、意外と俺って行けるかも、つまり問題というコードを読み解くさまざまなツールを自分の中に蓄えているのかも、とその内思うようになりました。それにしても、経済学関係は元々からっきしダメなんですが。ゲーム理論の話がいたるところに出てきて、ナッシュ均衡とかパレートだとか囚人のジレンマとかいう言葉がバシバシ出てくる場面では死んだフリをするしかありませんでした。ゲーム理論は実験経済学と密接に結びついているものだと思うのですが、ゲーム理論や実験といったことの基本を学ぶには、最低限論理学の基礎が必要だということ。および、もっと根源的な科学哲学を学ぶことが必要だと感じました。

 要するに俺は、まだまだまだまだまだまだ努力が足りなさ過ぎるってわけです。

 それにしても、班分けされて同じグループになった奴らは、みんな本当にいい奴らばっかりでしたね。筑波大、阪大、東大、岐阜大の人たち(主にM1, あとはM2とD1)なんですが。お互い気を遣いあって、お互いに意見をじっくり聞きあって。ここはすごく心地いい場所だなと感じました。みんな多分、日本のアカデミズムを背負っていく人たちです。みんなから刺激を受けつつ、自分の未熟さも噛みしめつつ、お互い励ましあい、とても良い3日間でした。やる気が出てきたっ!!!!

 ・・・・・・という感じで家に帰ってきて待ってるのは、引越しの作業です。

 埼玉から千葉へ引っ越すのですよ。まあその辺りについてはまた今度。

実験社会科学サマースクール

入門 政治経済学方法論

入門 政治経済学方法論

 夏休みに、大学院の実験社会科学サマースクールというのに参加します。この集中授業は、早稲田に、早大、阪大などから大学院生が40人近く集まるというもので、その事前準備として上の本を読むようにとのお達しが出てます。

 む、難しい・・・・・・簡単な言葉を使って書かれている本ですが激ムズです(-o-;) そうそうたる人材が集まる中に自分のような門外漢に近い人間がいていいんだろうか。

 現在、早稲田の政経では『開かれた政治経済制度の構築』(GLOPE)というグローバルCOEプロジェクトが進められています。平易な題目に反して、その中身は非常に深いものがあると感じます。卒業をしてから改めて感じることが多いのは、早稲田ってやっぱりすごいということ。

 しかし、自分の求める学問の世界には政治経済学といった社会科学の知識や方法論も不可欠なので、とりあえずがんばります。


 あと、きょう、徳島大学大学院に合格の通知が来ました(^-^)v

やっとモーターのコイルがあったまってきたところだゼ!!


 表題は、映画「AKIRA」でバイクに乗った金田のセリフですが。LDプレイヤーのパイオニアLD-S9(写真下)をオークションに出そうと思って動作チェックしたところ、なんとディスクを読み込んでくれないという不具合が発覚。非常に落ち込んでいたがゆえに急にAKIRAが見たくなって、もう1台のLDプレイヤー、パナソニックLX-900(写真上)でレーザーディスク版のAKIRAをずっと見てました。俺はAKIRAはLD版しか持ってないんですよ。このLX-900は、LD最高の水平解像度を叩き出した歴史的名機(と思う)なのですが、一般にはあまり人気がありません。3次元Y/C分離を積んでいると喧伝していたLD-S9に比べての画質は、個人的にはLX-900のほうが明らかに上回ってると思います。けど、オークションに出したらS9は軽く4〜5万にはなるので、ムチャクチャ残念っすなー。もしも安く修理できれば利益を上げられるので、とりあえずは保護しておきます。

 レーザーディスクってのも今では、よくこんなの作ってたな、ってなシロモノですね。アナログ非圧縮信号を30cmレコード大の重いディスクに刻み込んで、ぶん回す。それが今は12cmメディアのDVD、そしてブルーレイ。メディアがちっちゃくて扱いが簡単なほうがハッピーだけど、このバルキーな昔の遺産を前にするとちょっとばかり愛しくほろ苦い思いが胸に湧いてきます。

 さて、バイクと言えばバッテリーがマジで死亡したので、バッテリーを買い換えました。前に買ったのは送料含めても3000円くらいの激安バッテリーで、なんか「Aero」とか書いてるやつで、しかも型番が「YTX7A-BS」とユアサと全く同じ型番号を使用している度胸野郎なメーカーだったんですが、結論からいうと、1年半でダメになっちゃいました。まあ俺のバイク自体があまり発電量が多くないので、そういった影響もあるとは思います。が、ちょっと早すぎじゃねえかと思って、今度は一応大手のACデルコ社製MFバッテリーをチョイスしました。事前充電もバッチリすませ、バッテリーを乗せ換えていざ始動… おおっ 走りが違う!! すげえパワフルです。バッテリー変えただけでこんだけ走りが変わるということは、今回はなかなかの買物でした。

維新派公演『呼吸機械』

 雨多いっすなー この一週間ずーっと雨ですよ。雨、雨、雨雨雨雨雨。関東はホントに雨が多いです。こんなに雨が多いのにどうして時々「水不足だ」なんだって言っちゃうんでしょうね。その点、大阪は雨がこれほど多くないにも関わらず、水不足の話というのはあまり聞かないです。そのことを思うとき、「近畿の水がめ・琵琶湖」の偉大さを思わざるをえません。

 さて、その琵琶湖の特設水上舞台で今年10月行われる劇団・維新派の公演が、「nostalgia(ノスタルジア)」に続く20世紀三部作の二作目、「呼吸機械(こきゅうきかい)」。俺は専門学校や某海でのバイトの都合上、10月2日つまり初演のチケットを予約しちゃいました。

 YouTube維新派のムービーがオフィシャルにアップされているので、ここで紹介したいと思います。これが俺が愛して愛して愛しまくってる劇団・維新派の世界です。


 ついでに、その他のオフィシャルムービーから選んでリンクしときます。

維新派 - ishinha - ナツノトビラ : 2006年大阪・梅田芸術劇場、行きましたよ〜


維新派 - ishinha - 遷都祭イベントムービー : 2007年に奈良平城京跡で開催。これは行きたかった…

押しがけな日々

 いやー 放置してました。久しぶりだなあ日記書くの。
この放置期間中に、無事徳島大学の試験も終了しましたが、英語ができなくて微妙でしたね。面接ではかなり語らせてもらったけど、同じ大学出身の子から「喋りすぎ…」とボソッと言われて凹みました。

 最近の俺はというと、バイクの調子が悪くて困ってます。正確に言うと、バッテリーに充電されなくて、セルモーターが回らず、常に押しがけ状態です。

 えっ 押しがけって何?って? いい質問だジェシー!それでは説明しよう。

(1) バイクのバランスを保ち、スタンドを外しつつギアを4〜5速あたりに入れる。
(2) チョークを引き、えいやっ!!という気合とともにバイクを押して走り出す。
(3) スーパーの駐車場でやる時は、家族連れの奇異の視線や警備員の「こいつバッテリー上げちゃってるよ〜ダセー」的な視線を気にしてはならない。
(4) アクセルを開けつつ一瞬クラッチミート。パスッ バルッ バルッ ああっ かからない!!
(5) しばし止まり、息を整えつつ、また気合を入れて(2)の行程から繰り返す。
(6) バルンッ!!とエンジンがかかったら素早くクラッチを切り、アクセルをあおる。

 ・・・以上。かなりの重労働ですが、もう押しがけしまくったせいで3mほどの距離で押しがけをするスキルを身につけました。基本的には恥ずかしい行動なので、あまり人にお勧めはしません。バイクの本とかでは押しがけを「途中で飛び乗って後輪にトラクションをかける」なんて説明してるものもありますが、素人がそれをやると100%転ぶと思います。

 まあバッテリーを充電すればいいだけの話なんだけどね。って、充電器で充電してもいつまでたっても完了にならない・・・イコール、バッテリー死亡!?

徳島は人情の町だった

 うぃっす俺です。てわけでおとついの朝から1日徳島にいたわけですが、まあ研究室訪問がどうたらとかそういうことなんかより自分にとって衝撃だったのが、人と人との垣根の低さであり、たとえばバスを待ってるときや乗ってるとき、お爺ちゃんお婆ちゃん、おっちゃんおばちゃんとかがなんか気軽に言葉を交わしているようすを見ることができ、最初はみんな知り合いなのかと思いきやそのうち俺にまで話しかけてきたので、東京とは人と人の距離感がえらい違うなあと感じたしだいです。俺が市内循環バスの逆方向のやつに間違って乗ってしまったということを知ると、わざわざ運転手さんが停留所で止まったとき俺のところまで来て「ホンマにすまんなあ」と言ってくれたり、そこにいるみんなが残念がってくれたりしました。それでまあその当のT教授その人も鬼のように面倒見がよく、気さくに話してくれるし大学の中でいろんなところに連れてってくれるしいろんな話をしてくれるし、時間の合間にはパワーポイントで最近の研究の紹介なんかしてくれました。


 最初は徳島の街並みを見て、あー絶対ムリ!!だとか思っていた俺だけど(徳島の方すみません)、ここ徳島がもしも温かい人情の街なのなら、自分はここに来て研究をしてみようかなとかんなり気持ちが動いたりしました。まあ、まだ静岡県大の研究室訪問が残ってるんですが。俺が生きていく場所は、人と人の垣根が低いところがいいっすなあ。