ミート・ザ・スマイル

 仕事に関しては不屈のモチベーションの持ち主だと自分でも思っていたけど、意外とそうでもなく、特にここ何ヶ月かは正直かなりモチベーションが下がっていたことは確かだ。

 ホスピタリティって何だろうとか、考えて考えて考えすぎていたこともその一因かもしれないし、あまりにもミスを責められることが多かったりすることも、その一因かもしれない。

 いくら努力しても自分はおよばない、自分はダメなんだと、いつしか思うようになっていた。惰性で仕事を続けていた。

 先週の火曜、朝から晩までインパークしたのだけど、本当に感動した。ああ、自分はすごいところで働いているんだなーって。そう思わせてくれる最大の理由は、そこで働く人たちの笑顔だ。

 どのアトラクションに乗っても、お店に入ってご飯を食べても、笑顔で接して声をかけてくれる。客の立場でパークに入ってみて、改めてこのことに強烈に感動したのだ。

 考えてみたら、これこそがホスピタリティかもしれない。誰でも、いつでも、笑顔で迎えられる場所。そう、ひょっとしたらホスピタリティって、ひとりの力で実現できることじゃなくて、多くの人の力で作り上げる「場としての力」なのかもしれない。

 もっとも大事なこと、それは笑顔だ。オペレーションがうまいとかヘタだとか、ホスピタリティとか満足だとか、そんなことにグダグダと囚われていたけど、たったひとつの大切なことを忘れていた気がする。

 笑顔で客を迎えること。笑顔でもてなすこと。みんな笑顔に会いにここに来る。ミート・ザ・スマイル。それが、僕がここにいるあと少しの間の目標。