信頼を裏切った

 きょうアルバイト先にて。

 自分の担当テーブルが四つになり、
ほぼ同じタイミングで飲物とデザートを用意することになった。

 その過程でつぶれてしまった。
時間がかかり過ぎるといって出て行ったお客さま。
そのことに動揺し、さらにミスを重ねた自分。

 後で、こう言われた。
お前を信じて、その担当につけてくれた人の信頼を、
お前は裏切ったんだ。と。

 確かに、そうだと思う。
けど思い返してみれば、きょうも喜んでくれたお客さまは何組もいたし、
自分としては悪い1日ではなかった。

 それでも、最後がそれでは悲しい。
あまりにも悲しい。

 誰にも会いたくなかったので、家に帰ってから、
ひたすら方法を考えていた。自分にできないはずはないのだ。

 そういえば、ちょっと前にある方法を実践して、
それが案外うまくいっていたのだが、少し前に上司に見つかってしまい、
封印されてしまった。

 きょうは、自分なりの方法を考えるまで眠れない。
せめて、俺はなりたい。
人の信頼に応えられる人間に。