サーバー脳

 そういえば日記を書くのは10日ぶりになるのか。10日間も日記を書かないなんてことはめったにないのだが、いろいろと忙しかったという言い訳をよそにすれば、実際春なので「鬱」っぽかったというのが正直なところかもしれない。

 バイトにおいて、妙な現象が発生しつつある。
 今までさんざん、サーバー(料理のオーダーを取ったりいろんなサービスをするポジション)の仕事ができないできないと言いつづけてきた私ではあるが、日曜のランチでサーバーに入ったとき、あれっこんなに簡単だったっけ??と感じていた。まあランチだから、忙しいけどやることは単純だしそのせいかなと思っていたのだが、ディナーのサーバーに入っても、あれっ簡単だ、と思うようになってきた。次に何をするべきなのか、どこのテーブルがどれだけ進んでいるのか、クリアーにわかる。それがここ2日くらいで急にそうなったのだ。なぜそこまで難しいと思っていたのかということが、逆に不思議に思えてくる。

 人がひとつの物事に習熟するということはどういうことか。筋肉や身体の発達も必要だけれども、一番重要なのは脳にその行動に関する回路が形成されることである。そして、熟達するということは、その回路が太くなっていくということだ。ひょっとしたら、失敗の連続の果てに、私の脳にもサーバーとしての回路が形成されてきたのかもしれない。いわば「サーバー脳」だ。このまま順調に行けば、レストランマネージャに一矢報いることすら可能かもしれない。

 そういえば、きのう、大学のサークルの同期や後輩が店に遊びに来てくれた。「○○番のゲストが小川くんのこと呼んでるよ」と教えてくれたのだけど、自分が入っているブロックは店の反対側にあって、その担当テーブルが忙しく、途中で2回ほど顔を見せるのがやっとだった。テーブルに行ってもテンパっててキョドってたし(笑 けど、皆の顔を見ると一気に緊張感が抜けた。コスチュームが似合ってるとかほめてくれたし。一緒に写真も撮れた。楽しかったとメールもくれた。俺もみんなに会えて嬉しかったぜ! また来てくれ〜!!