最高の手紙 〜 ホスピタリティとはなにか
きょう、アルバイトの勤務時間中に、「はい、小川くん手紙だよ」と手紙を渡されました。何だろうと思ったら、お店で僕のことを覚えていてくれたお客さまが、会社宛に送ってきてくれた手紙だとわかりました。
*Momo*さんも同じ子から手紙をもらってたね。*Momo*さんに、あの子ですよと教えてもらってわかりました。一週間ほど前に、三名さまで来ていたお客さまなんですが、その一人の女の子が、手紙を書いてくれたのです。
僕はそのとき料理を運ぶポジションにいたのですが、そのご家族のテーブルにパスタを持っていったとき、ふとしたきっかけで話をして、とても面白がってくれたのです。お父さまらしき方が、「この子は将来このパークで働きたいんですよ」とおっしゃってました。
その子が手紙を書いてくれました。それはきっと、担当サーバーだった*Momo*さんが僕のあとにもっとたくさんの話をしてくれたことが、その子に感動を与えたゆえなんだと思います。その手紙には、このようなことが書かれていました。
その子は、小さいころからこのパークで働くのが夢で、いつもこのパークに来るときは、このレストランに来てくれるそうで、このレストランが大好きだそうです。最近、受験で忙しかったせいで働きたいっていう気持ちが薄れてしまっていたけれど、僕や*Momo*さんに会えてまた働きたいと思うようになったそうです。
ありがとう。
ありがとう。
この手紙は宝物です。
最高のファイブスターです。
ホスピタリティとは一体何なのでしょう。ずっと考えていました。人に喜んでもらうためにはどうしたらいいのでしょうか。そして自分なりに、おぼろげに見えてきたものがあります。
ホスピタリティとは、個別的(idiosyncracy)なもの。
ホスピタリティとは、無難な一線をちょっぴりはみ出るもの。
ホスピタリティとは、即応的なもの。
ホスピタリティとは、相手の心の動きに合わせること。
すなわち、
ホスピタリティとは、勇気を持って一歩踏み出すこと。
ホスピタリティとは、相手を見、相手の言葉に耳を傾けること。
けれどそこで使える時間は非常に限られているのです。
それならば、
ホスピタリティとは、イディオシンクラシーな1フレーズ、1アクション、そこから始まるのではないか、と思うようになりました。それでも、ともすれば、「仕事をこなす」ことだけに頭がいっぱいになって、無難な一線の内側に引きこもろうとする自分がいます。これから、少しずつ、ホスピタリティというものを実践していこうと思います。
自分は、もっとがんばろう。